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強風
車が強風によって横転する事故が増えてくる季節
風速30m/s以上でトラックが横転する
樹木や電柱が倒れるくらいの「猛烈な風(平均風速30m/s以上、瞬間風速50m/s程度)」が吹くなかをトラックが走行すると、高い確率で横転します。
運転が危険だといわれるのは、看板の落下や飛散の恐れがある「非常に強い風(平均風速20~30m/s、瞬間風速40m/s程度)」が吹いている状態です。
「強い風(風速15~20m/s、瞬間風速30m/s程度)」であっても、高速道路では横風に流されるリスクがあるため、運転には十分に注意する必要があります。
強風時に加速すると横転リスクが高まる
「強風が吹くなかでの加速」と「加速中の思わぬ強風」のどちらにおいても、速度が速いほど車体が回転しようとする力(遠心力)が働き、ハンドルを取られやすくなります。
風に流されて車体が横滑りすると、タイヤと路面の摩擦によって横転リスクが高まります。車体が大きくなるほど、そのリスクが高くなるといわれています。
速度には十分に注意して運転しましょう。
台風による強風で横転しないために、車を守る3つのポイントをご紹介します。
加速せずハンドルをしっかりと持つこと
走行速度が速く、風が強いほど、車体は風圧に影響されます。また雨が降っているときは、車が水の上を滑る「ハイドロプレーニング現象」が起こる可能性もあります。
台風が接近しているときは、いつもよりも速度を落とし、ハンドルをしっかり握って、十分注意して運転しましょう。
横風の影響が出やすい場所を避けること
風が緩やかな日でも、以下のような場所では強い風が吹くことがあります。台風時は通常よりも危険度が増すため、迂回もしくは慎重な運転を心がけましょう。
狭い場所に風が流れる場所(ビルの谷間・山の切り通し・山間部)
横風が強く吹き抜ける場所(トンネルの出口・高速道路にある防音壁の隙間)
風を遮るものがない場所(橋の上・広い田園・土手の上・海岸沿い)
風が強いときは速度を落として避難する
「風が強い」と感じたときは無理に走行せず、安全な場所に避難しましょう。竜巻を発生させる「積乱雲」を意識するのもポイントの一つです。
たとえ強風が吹いていなくても、辺りが暗くなる、雷が鳴っている、注意報が出ているといった場合は、状況に応じて避難してください。