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お知らせ
ニッサン マーチ(DBA-AK12) 12Sのクラッチ オーバーホール
平成18年式 ニッサン マーチ(DBA-AK12) 12S(マニュアルボックス)が修理でご来店されました。走行は48000キロとなります。
当店のリピーター様で 今年の3月に車検でのご入庫がありました。
早速お客様に問診をさせていただきました。
クラッチペダルの踏みごたえが無く 走りが悪いんだよ とおっしゃられていましたので、クラッチペダルを踏んで確認してみると、スカスカで踏みごたえがありません。
クラッチがスムーズに断続出来ていないようです。
もちろんギヤシフトも入り辛く、クラッチディスクの焼けたような ぷうーん とした臭いもしていました。
安全な走行が出来ないようなので お預かりをさせていただく事になりました。
早速ミッション本体を降ろしてみました。
エンジンルームでのバッテリーやセルモーターなど細かな部品を外し、足回りでは ドライブシャフト左右に一部のブレーキ部品などを取り外しての作業です。
最近はマニュアル車が少ないため、ミッションの脱着作業は久しぶりでした。
中々楽しくさせていただきました!
内部を確認してみると、クラッチディスクは摩耗していました。
この車両は 以前にも当店にてクラッチのオーバーホール履歴がありました。
年配のお客様のため 半クラッチを多用されるのだと思います。
クラッチの断続は 切るか繋ぐかで確実に心掛けたいですね。
レリーズーベアリングですが、こちらは特殊な構造になっておりまして レリーズシリンダーと一体となっていました。
クラッチの修理時には、こういう不随する部品は同時交換したいものです。
後から交換となったら また分解しなければいけないのと、余計な工賃が発生してしまいますからね。
こちらかはレリーズベアリングを組みつけた状態です。
クラッチホースが繋がる箇所になります。
ここからクラッチの油圧のエア抜き作業をします。
エア抜き作業も変わっていまして、フランスのルノーの血が入っているのでしょうか?!
クラッチマスターの室内側となります。
クラッチペダルの支点から連動していまして ここからクラッチの油圧を発生させて、ミッション側のレリーズシリンダーへ圧を送りクラッチの断続をします。
取り外したクラッチのマスターの本体です。
オイルのにじみ跡が少し見られたため、ここから油圧が抜けクラッチオイルが少なくなりクラッチペダルがスカスカになったと思われます。
もちろん交換させていただきました。
全交換部品です。
左から レリーズベアリング一体レリーズシリンダー、クラッチマスターシリンダー、クラッチディスク、クラッチカバーです。
これにプラス ミッションオイルとエンジンオイル交換もさせていただきました。
修理完了後 試運転してみるとすこぶる快調、小気味いい走りが官能出来ました。
改めてコンパクトなマニュアル車は楽しいと思いました。
足回りがふわふわなため、社外の少し固めなショックアブソーバーに交換すればさらに楽しくなると思いました。
このマーチのエンジンは、ニッサン伝統の 昔のA型エンジンやE型エンジンみたいにフィーリングがいいなと思いました。(マニアックですみません)
改めて マツダのデミオのマニュアル車で遊んでみたいなあ と思う今日この頃です!
K様、修理のご入庫 誠にありがとうございました。
作業目安時間
3時間
対象車両情報
初年度登録年月 | 平成18年 |
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メーカー・ブランド | 日産 |
車種 | マーチ |
グレード | 12S |
型式 | DBA-AK12 |