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お知らせ

HR-V オーバーヒート

お客様より、来電
「車がオーバーヒートして動かなくなりました。近くのガソリンスタンドで応急処置していただいたのですが、動かさない方がいいのでレッカーを呼んでくださいと」
「処置内容は、水が入ってなかったので、冷却水を補充しました。しかし水温が下がらないので」と言われました。
聞いただけでは、サーモスタット、クーリングファン、水漏れ?かはわかりませんでした。
何せ,H17年式のHR-V そこそこ見なくなりましたよね。
レッカーが到着するのを待ちましょう。

ボンネットを開けてみますと、ラジエータのファンシュラウドへ冷却水を吹き返したような跡がありますね。
漏れが原因でオーバーヒートというよりも、サーモスタットが開かないorクーリングファン作動不良かな

まずエンジン始動、へんな音とかはとくにないようです。今は、通常の水温に戻っていますね。
エアコンのスイッチを入れますと助手席側にあるクーラーコンデンサのファンは回ってますね。
ラジエータ側は回りません。エンジン回転数をあげてみましたが、回る気配がありません。
ファンモーターへちょっと衝撃を加えてみても不動のまま…???
エンジンを止めて、ファンを手で回してみました。パキッ…?変な音 しかしそのあとは普通に回ってます。
とりあえず、モーターに直接、電圧かけてみましょう。あれっ普通に回ってる。予想外 回らなければファンモーターの不良で一件落着だったのですが…
ファンリレー?ヒューズBOXからクーリングファンリレー探してみましょう。

ありました。右側の中央がクーリングファンリレーですね。強制的に動かすには、サーモスタット近くにあるファンスイッチの配線を外してみましょう。変化なし
外したカプラーは2極になってますので、短絡(ショート)させてみましょう。ブーン! コンデンサファンだけが回ってます。リレーは?カチカチ音してますよ。
リレーがONになってもファン回らず=ファンに電源きていない 隣にヒューズありましたね 見てみましょ
案の定 切れてました。
ヒューズを替えて作動確認したところ問題なく作動し始めました。完成!!ではないですよね
原因はファンモーターへの負荷が大きくなったため、ヒューズ断線、ファンストップ、オーバーヒート
やっぱりファンを手で回した時の音は、固着してたのかな?
再発防止のためには、ファンモーターは替えたいですね。結構高価だったようなので、お客様へ確認のうえ
部品発注していきたいと思います。ヘッドガスケットまでは抜けてないと思いますので…

対象車両情報

初度登録年月 平成17年
国名 日本
メーカー・ブランド ホンダ
車種 HR-V
型式 ABA-GH3