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お知らせ

スズキ エブリイ(DA64W)の車検、クラッチオーバーホール

スズキ エブリイが車検入庫されました。
当店リピートのお客様となりまして、受付時にクラッチの調整をして欲しいとお客様からご要望がありました。リフトアップしながら、何かにおうなあ、こげた感じのにおいがしました。
そうです、クラッチディスクが焼けたにおいです。クラッチの踏み応えも悪くなっていました。
クラッチのワイヤー調整じゃあ直りそうにありません。いったん車検もありますの全部分解をして立会い説明を実施し、車検整備と並行してクラッチのオーバーホールを実施するため、車両を預からせて頂きました。

ロールーフのワゴンではめずらしい5速マニュアル車です。(バンタイプは多いですが。)
私も乗る事が出来ればマニュアル車がいいですね。(嫁さんの了解があればですが・・・笑)

車検では一般的な消耗品の交換で終える事が出来ました。
これから早速クラッチのオーバーホールに取りかかりましょう!

バッテリーマイナス端子を外しミッションオイルを抜いて、スターターを外し、プロペラシャフトを外し・・・・・といった具合でようやくミッションが外れました。
縦置きエンジンのため、作業性は良いです。

クラッチカバーがご登場されました。
このカバーの中にディスクが組み込まれています。
カバーを外し分解してみると、な、な、なんと、

左の新品と比べてみると、ズルズルに摩耗しています。
これではすべってしまい走行不能ですよね。
クラッチペダルのフィーリングも悪いでしょう。

先ほどのクラッチディスクとクラッチカバー、レリーズベアリングも同時交換します。
ディスクの交換のみで走行は出来るようになりますが、カバーやレリーズも消耗品のため後から壊れてしまうとまたミッションを外さないといけないため、また余分な工賃が発生してしまうためこのように同時交換がベターです。
カバーとディスクは、エンジン側に取り付けます。

ミッション本体もディスクの摩耗の汚れで真っ黒だったので、これでもかっていうくらいパーツクリーナーを吹きかけ洗浄しました。クラッチフォーク、ピボット(フォークの支店部品)は再使用します。
このミッションのクラッチシャフトにグリスを塗布してレリーズベアリングを組んで、さあ ミッション本体をエンジンにドッキングします。

このように元通りに組み終えて、ミッションオイルを入れて作業完了となります。
ねじの締め付けなどの最終チェックをして試運転をします。
リフレッシュ後の走行は気持ち良く加速をしてくれすこぶる快調になりました。
ホットしました。安心です。
最近はマニュアル車が少なくなったため、クラッチの修理は久しぶりだったので楽しい整備でした。
以上車検、クラッチの修理完了致しました。
もう10年選手の車両のためこまめな点検はおすすめさせて頂きました。
F様、この度もご入庫誠にありがとうございました。

作業目安時間

3時間30分

対象車両情報

初年度登録年月 平成20年
メーカー・ブランド スズキ
車種 エブリイワゴン
グレード JP
型式 ABA-DA64W