お客様より、「プシューと音がして黒い液体が落ちてきた。見てほしい」とのご用命
見てみると確かに黒い液体が、右前 ヘッドライト下付近、及びバンパーに飛び散っている。
どろっとしているが無臭　エンジンのオイルや冷却水ではない。
ボンネットを開けてみると、A/Cコンプレッサー付近が真っ黒
原因は、A/C高圧ホースが裂けていました。

通常コンプレッサーオイルはほぼ無色透明なんですが、黒いというより、ガンメタ色？
コンプレッサー内部故障による、金属片がオイルに混ざって着色？

とりあえず、エアコン配管内に金属片が回っていると考え、A/Cコンプレッサー本体、エキスパンションバルブ、コンデンサ横に付いている乾燥フィルターを交換をします。配管内、ｴﾊﾞﾎﾟﾚｰﾀｰにも、回っているかと考えられますが、予算的に難しいので配管内の清掃のみで

無事交換が完了し、真空引きからガス補充。
異音もなく順調かと、思われましたが、高圧側の圧力が異常に高い！
クーリングファンが回ってない！モーターに少し衝撃をあたえると回り始めました。
圧力も正常に
どうやら原因は、ファンモーター不良により圧力上昇を繰り返したために、コンプレッサーに
負荷がかかり、内部損傷及び、高圧配管の破損
これから、A/Cが必要な季節がやってきます。通常は圧力が異常になりますと、圧力スイッチにより
ﾏｸﾞﾈｯﾄｸﾗｯﾁがOFFになり、A/C自体がOFFになる仕組みなので、A/Cが入ったり切れたりを繰り返す
現象となります。
なんだか最近エンジンが、カチャカチャ音がうるさいと思うユーザーの方は、一度点検したほうがいいですね。
今回のように、コンプレッサーまで故障してしまいますと、修理費用も高額になりますので…